さて、今回は時流に乗って(?)、『ツンデレ』をテーマに据えたセッションを行うことになった。メンバーは以下の通り。



月夜飛鳥…今回のセッションのGM。一応TRPG初心者らしい。管理人とはそれなりに長い付き合いがあり、互いに牽制しあって生きている。実の妹を溺愛する小説書きであり、鬱病を自称する割りに妙にテンションが高い男でもある。



的冬班度流:…PC@が好きな男。具体的には、敗北やダメキャラが好きな男。多分、一部のロボット物のマンガやアニメの影響だと思われる。今回は柊蓮司の弟である、柊蓮吾というキャラクターを演じることに。既に設定の時点で負け組みだが、セッション開始後は更なる負け街道を突っ走る。



彷徨獲…管理人。さりげない会話で他人の行動を操作しようとするダメPL。困ったことに、多くの場合その目論見はうまく行ってしまうので、気付いたらGMはこの男のペースに巻き込まれることになる。……周囲のメンバーにも問題があると、一応言い訳を試みてみる。



半可通:…脇役王。今回はロンギヌスの一員という、これまた負け組みっぽいキャラクターを演じる。だが、PC@の負けっぷりのせいで、さほど不幸には見えない。不思議不思議。あと、発言は多くないが、これはカットされているからではなく、本当に少ないだけである。




GM:一応今回予告……今回予告?

彷徨獲:早く読め。

GM:はい。


 かつて異世界ラースフェリアを震撼させた魔王「ツンデレッラー」。

 その恐るべき魔王が今、ファージアースで甦ろうとしていた。

 ツンデレッラーの復活には七人のツンデレのプラーナが必要だった。

 守れツンデレ!



GM:読んでて、すごい自分がアホらしくなってきた(一同笑)。さぁ、PC@AB、好きなのを選んで下さい。

彷徨獲:Cは?

GM:え? 無いよ。まぁ一応読んでいこうか。

彷徨獲:C(よん)でいくの?(笑)

GM:いやいやいや!


 実は、PL人数は三人だが、ネタで作った四番目のハンドアウトがあるのである。


   PC@   推奨クラス:転生者   シナリオコネクション:ツンデレッラー

 最近キミはよく夢を見る。ここでは無い世界……今ではない時、夢の中でキミはキミでありながら別人として魔王と戦っていた。
 それは前世の記憶。かつてキミが勇者として魔王「ツンデレッラー」と戦っていた時の記憶だった。


   PCA   シナリオコネクション:高科希美香

 キミと高科希美香はいわゆるツンデレな関係だった。ツンデレについては詳しくはネットででも調べて欲しい。さて、それはともかく、希美香はどうやら最近、謎のエミュレイターに狙われているらしい。


   PCB   シナリオコネクション:ロンギヌス

 キミは誇り高きロンギヌスの一員だ。
 今回の任務は第一世界よりやってきた魔王の討伐。キミにとってはいつもの任務だ。
しかし、何故だろう? 今回の任務、能力的にも実力的にもキミより相応しい人物はいたはずだ。だが、キミが選ばれた。それは……。


   PCC   推奨クラス:NPC、エキストラ、ボス
         シナリオコネクション:ツンデレッラー

 イーヒッヒヒ! ヒャーハッハ!
 キミはお告げを受けた。
 魔王「ツンデレッラー」様がツンデレのプラーナを集めろと轟き叫ぶ。さぁ、行こう、キミは今こそウィザードとして立ち上がり何も知らないツンデレなイノセントのプラーナを集める時なのだ。



GM:はい、@〜Bまでの間で選んで下さい(笑)。

彷徨獲:(ハンドアウトBを見ながら)君は誇り高きツンデレの一員だ。今回のツンデレは、第一世界よりやってきたツンデレの……(一同爆笑)。


 いきなり意味不明なことを言い始める管理人。


的冬班度流:もう何言ってんだか分かんねぇよ!(笑) じゃあどれにする?

彷徨獲:半可通はBって言ってなかった?

半可通:うん。

的冬班度流:じゃあ@かAか……。

彷徨獲:余ったのでいいよ。

GM:Cは余ってないぞ(一同笑)。

的冬班度流:じゃあ@で。

彷徨獲:A……ツンデレな関係なんだ。

GM:恐いな。一番恐い組み合わせが来た(笑)。まぁいいや、シナリオは破綻する物として考えとこう。

彷徨獲:ねえ、このキャラって日本人じゃないとマズい?

GM:全然。

彷徨獲:じゃあ名前はツンデレッラー。

的冬班度流:おいっ?(一同笑)

彷徨獲:何か? ……クラス:ツンデレッラーとか。つーか推奨クラス書いてないんだけど、どうすればいいの?

GM:好きにして。


 PC@になった的冬班度流は、本能に従い戦士系の転生者に。

 そして、PCBの半可通は、無難に強化人間。

 そして…………


的冬班度流:たまには無難にエクスカリバー。

彷徨獲:あ、このダイス、よく見たらイカサマダイスだった(一同爆笑)。ヤバイヤバイ。

GM:彷徨獲は吸血鬼とか。

彷徨獲:ホントにいい?

GM:……やめて下さいゴメンナサイ。

彷徨獲:君が「やめて」って言っても人狼にするって選択肢があるんだけどさ。

GM:え? 魔法使いじゃないの?

彷徨獲:ナイトウィザードのキャラクターはみんな魔法使いだよ?(笑)

GM:好きにしろよ!

彷徨獲:ところで俺のキャラって性別は男か女かどっち?

GM:知らんよ、そんなこと。

彷徨獲:キミカが男か女かどこにも書いてないぞ。

半可通:普通女だと思うんだけど……。

GM:てゆーか、ツンデレだったら、女同士でも問題ないよ。俺の中では。

彷徨獲:あ、キミカが男で俺も男ってどう?

GM:それは犯罪だから。学校で習わなかった?


 アホな会話を繰り広げつつ、PCAの彷徨獲こと管理人は、最終的に陰陽師を選択。



 以下ダイジェスト。


「回復の射程が1しかない…」

「大丈夫。みんなで固まっていれば範囲攻撃で一発さ」

「まぁ、みんな接近戦キャラだよね?」

「違うよ」

「じゃあ死ね」


「もうちょっとで幸運の宝石買い忘れるところだった……」

「いらないよ」

「……え? …………いらないって言われて一瞬買うのやめようかと思った」


「なんで陰陽師がみんな巫女服だって決定してるんだよッ?」

「え? 当たり前じゃん」

「……お前は俺に女キャラをやれと?」

「ゴメンナサイ」


「ワークス:ニート」

「転生者でニートって実際にいそうだよね」

「ワークス:ツンデレ高校生」

「ツンデレを付ければなんでも許される」

「俺のキャラって年齢どうなるの? 例えば56歳ぐらいだったら、高科キミカは50歳ぐらいのツンデレキャラになる?」

「やめようよ……」


「名前はアスラン」

「やめろよ。そんな変態の名前。……嘘です。(MP3に向かって)世界中のアスランファンに告ぐ。私はアスランに敵意を持っている訳ではない。ネタで言った発言だ」

「まぁ、でも多分変態だろうね」

「(MP3に向かって)俺はネタで言ったが、彼は本気で言っている」

「本気じゃありませんよ? ネタですよ?」


「(性格表を振って)普段はツンデレだが……」

「本当は何?」

「普段は素直だが、いざとなると頼りない。……普通だな。呪われた家系……うん、呪われてる、ツンデレ」

「初めての恋は嫌だァァ! (ダイスを振りなおす)」

「逃げるな。初めての恋。は・じ・め・て・の・恋!」

「嫌だァァァァァっ。あ、でもワークスはツンデレ高校生か。じゃあいいや」


「ところでPCAは、個人的にはオカマを推奨する。まぁ君の良心に任せるけど」

「任せるなッ? 俺に良心を期待するな! 性別:触手とか書くぞ!」

「おいッ?」

「俺の良識に任せるの?」

「触手っていうのはやめて欲しい」

「植物っていい? ていうか、俺は性別の定義が分からん」

「オス、メスのどっちかにして。むしろオスで。オスにしろ」

「性別:ピーターパンでいい?」

「やめろ。ってか奴は原作だと両性具有じゃなかったか?」

「て言うかキミカは女なの? 触手? アンデッド? ヴァンパイアって選択肢もあるけどな」

「じゃあそれで」

「いいのか? まあ設定が変わっただけだが。ツンデレな吸血鬼か。じゃあ触手でいいじゃん」

「ダメだよ」

「あ、性別:エミュレーターという選択肢があるな、このゲームだと」

「ねェよ。エミュレーターにもオス・メスの違いはあるよ」

「なんで? お前、ロンギヌスを見たのか?」

「メスしかいねェじゃん」

「そういえば…」

「蟻とか蜂とかと同じだろ。しかし、触手以外の性別を知らないんだよな…」

「だから、オスにしろ」


「年齢は……」

「若ければ若いほどいいね」

「じゃあ3歳」

「真っ当な言語を喋れる年齢にしろよ」

「喋れるって。ギルティギアのディズィーは……」

「それは人造人間だろ」

「じゃあクラスを人造人間に変えるか……?」

「作り変えるなよッ?」

「うーん、性別は触手がダメなら白骨死体とか……」

「人間やろうよ」

「PLが人間やれないからさぁ」

「大嘘つくなッ」

「もういいよ。性別:キラで」

「キラ?」

「多分デスノートだと思われる」

「ああ、あのつまんないヤツ? …………。(MP3に向かって)世界中のデスノートファンの皆さん、ゴメンナサイ! 俺は本音を言ったけど……本音だけど……本音だな、じゃあいいや」

「(ぼそっと)キラって名前のキャラクター、ろくな奴いないよな」

「性別:ガンダムっていうのは?(注:GM発言)」

「(無言で書き始めるPL)」

「ゴメンなさい、許して!」

「高科キミカはパイロットだね。機体に対してツンデレ」

「乗る前は『こんなクソ機体!』って言って……」

「それって要するに相良宗助だろ?」

「ああ! そうだね……」

「ツンデレだ!」


 意外な事実。フルメタの主人公はツンデレだった!

 ちなみに、本当にデータを書き換え始めた管理人をGMは必死に止めた。



彷徨獲:で、男の方がホントにいいのかなぁ……? どっちがいいんだろう。需要がどっちが多いかが問題なんだ。

的冬班度流:は? 需要? 何の需要?

彷徨獲:だから、高科キミカは女だろ? 女の吸血鬼のツンデレなパートナーは、性別を男にするか女にするか、どっちの方が需要が多いかって問題なんだ。

的冬班度流:な……何の話をしてるのか分からんぞ……(笑)。

彷徨獲:需要と供給のバランスの中で最適な選択肢を採るのが企業の役割じゃんね。

GM:お前はいつから企業なんだよ。

彷徨獲:俺は株式会社ツンデレッラーのCEOとしてね。

的冬班度流:なんだよ、それは(笑)。

GM:男の方にしとけ。

彷徨獲:結構無難だね。

GM:女の方は特殊だから。新規参入ができないんだって。

彷徨獲:なるほど。難しいな、オタク産業は。すごく充実したセッションだったよ。

的冬班度流:まだ誰も名前が決まってない段階だよ!(爆笑)

彷徨獲:て言うか。キミカの年齢、まだ聞いてないんだが。

GM:決めてない。

彷徨獲:……振って決めるか。5Dなら平均値は17.5だな。(ころころ)ん? 15か。

的冬班度流:こっちと同じか。

彷徨獲:じゃあ、キミカ姉さん。俺の年齢は13歳。15歳と13歳のツンデレというのはよくあるものなのか?

GM:て言うか、俺はツンデレが何なのかよく分からん。


 こんなシナリオを作った人間が何を言う。


GM:宗助とアーバレストみたいな関係?

的冬班度流:多分。

GM:最後は死ぬのか……。最後の台詞はなんだっけ?

的冬班度流:「除隊を許可する」とかじゃなかった?

GM:ツンデレの最期はそれか(一同笑)。

彷徨獲:こっちの名前は……苗字は高科で決定。

半可通:…それはシナリオコネクションの苗字…(笑)。

GM:弟か。

彷徨獲:え? 結婚してるんじゃないの?

的冬班度流:結婚するなっ?(笑)

GM:法律は守って下さい。

彷徨獲:これはナイトウィザードだよ? 8歳から結婚していいんだよ? 『結婚は8歳から15歳のうちに済ませなさい』じゃないの?

GM+的冬班度流:違う!

半可通:そんな法律どこにある?(笑)

彷徨獲:ここだよ。

的冬班度流:どこだよッ?

彷徨獲:まったく、常識を知らない人間はこれだから…。

GM:で、弟なの? 『ぎとうと』でいいよ。


 注:『ぎとうと』とは義弟の俗語(?)です。義妹は『ぎもうと』。


彷徨獲:『ぎとうと』って語呂が悪いんだよ。

GM:じゃあ『ぎもうと』?

彷徨獲:性別からして変わるんだが…。それやると、また堂々巡りなんだけど……(笑)。


 だからって触手とか白骨死体とかピーターパンとかは選択肢にならんと思うぞ。


GM:まぁ、適当に決めてください。

的冬班度流:こっちも名前決めなきゃな。

GM:柊でいいじゃん。『れんぞう』とか(一同笑)。

彷徨獲:『れんいち』兄さんがいるんだ(一同笑)。『れんじ』の『じ』は『司』なんだけどな。

GM:だから『れんいち』とかも…。

彷徨獲:市場の『市』とか?

GM:『蓮市』『蓮司』『蓮象』『蓮死』…(←言いながら紙に書き出している)。

彷徨獲:死ッ?(爆笑)

的冬班度流:じゃあ『蓮吾』にしよう。

GM:れんろく?

彷徨獲:『ろく』は『鹿』って言う字。

GM:ああ〜、なるほど。で、『蓮菜々』。女の子。

彷徨獲:半可通さんは柊じゃない?

半可通:え……?

GM:そんな、柊がデフォみたいなこと言わないで下さい(笑)。

半可通:苗字はサイカ。

GM:サイカと言うと……パラダイムノベルの官能小説家。

彷徨獲:をい。よく知ってるな。

GM:PCAはツン田デレ男とか。

彷徨獲:嫌だよ。

半可通:サイカ・シノブ。

彷徨獲:サイギ・シン(猜疑心)っていい名前だよね(一同爆笑)。

的冬班度流:何、その素晴らしいネーミング(笑)。

彷徨獲:でも読み方は西城真(ニシジョウ・マコト)だから(一同爆笑)。でもクラスメイトからは「さいぎしん」って呼ばれてる。

的冬班度流:(ころころ)こっち、二つ名は「恐るべき黒グリフォン」。

彷徨獲:ブラックグリフォンとかにしようよ。

的冬班度流:いや、黒グリフォン。

半可通:パトレイバーのアレしか思いつかん。

的冬班度流:ああ、アレもグリフォンでしたね。

彷徨獲:俺は二つ名なし。だけどみんなから「さいぎしん」って呼ばれる。アンゼロットとかからも。

半可通:(ころころ)クールなこげ茶色イルカ。

彷徨獲:くぅるぶらうんイルカ。

的冬班度流:カッコいいな!

彷徨獲:ところで、13歳のキャラクターってどう演じればいいんだ?

GM:大丈夫、普段どおりに演じれば。どうせどんな年齢にも当てはまらないから。何やっても一緒だよ。

彷徨獲:いや、昨日はちゃんとやれたぞ。年齢は…2182歳だったっけな?

GM:まぁそりゃ……人間、2182年も生きてりゃおかしくなる。

彷徨獲:……………………。

的冬班度流:まだ金が余ってるし、適当なコネでも買おう。委員長……6800円もするぞ。

彷徨獲:そりゃ、委員長、クラスにひとりしかいないんだからさ。

半可通:5000余ってる……。

GM:妹が買える!

半可通:誰かと妹を組み合わせるか?

彷徨獲:妹と妹を組み合わせるんだろ?

的冬班度流:じゃあ妹と弟を組み合わせる。

彷徨獲:性別は男だけど、キャラクターは妹だと思っている(笑)。

GM:妹だけど、やたらボーイッシュだから弟っぽいって言うと、なんかマトモな気がするんだけど…。

彷徨獲:それは偏見ですよ。それでキャラクターの方の性別が女だったら?

GM:……微妙だな、それはそれで。


 もう何が何やら。


半可通:出身は仙台。

彷徨獲:日本(笑)。

的冬班度流:日本(笑)。


 約二名、やたらアバウトである。

 そんなこんなでようやくキャラクターメイクが終了。



 尚、クリティカルとファンブルは以下のように決定。


 蓮吾(PL:的冬班度流)――C7 F3

 マコト(PL:彷徨獲)――C7 F3

 シノブ(PL:半可通)――C8 F5




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